TRIVIA
豆知識
刀の柄の外し方を解説します~日本刀の銘はどこにありますか?
日本刀の”柄”を外すと分かる?作者の『銘』とは何のことでしょう?
日本刀の中には銘が切られた刀が存在します。刀の茎(なかご)に刀工(とうこう)、つまり製作者の名前や製造年が彫られたものを銘と呼びます。銘の歴史は古く、飛鳥時代末期にまで遡ります。当時流通していた粗悪な刀剣を見分けるために、701年に制定された大宝律令にて、刀剣への銘入れが義務付けとされました。ただし、神社仏閣に奉納する貢献や、天皇や将軍など高貴な身分への献上品は銘が切られていなかった様です。神仏は銘が無くともすべてお見通しである事、高貴な身分への献上については銘を入る行為が失礼に当たるとされていました。それぞれ奉納無銘、献上無銘と呼ばれています。このように、正当な理由で銘が無い刀剣もあれば、非合法にて制作された無銘の刀剣も存在します。刀剣の銘の有無を調べるため刀の柄を外す必要があります。今回は刀の柄の外し方をご紹介します。では実際の日本刀にて柄の外して銘を見てみましょう。
目釘抜きで柄の目釘を押し出し、柄から目釘を外します。専用の目釘抜きが無い場合でも、別の物で代替えできますが、目釘の殆どが木製や竹製となりますので、先端が鋭利な物をあてがってしまうと目釘が破損してしまいます。
外した目釘を紛失しないように注意しましょう。
目釘が外れたら、片手で柄をしっかり握り、もう片方で拳を握り、手首を上からトントンと軽く叩きます。数回叩くと柄が弛み、だんだんと刀身が浮いてきます。
適当なところで茎(なかご)を掴み、刀身を柄から抜き取ります。その際、手袋を着用しましょう。手袋を着用することで怪我の予防と、手の油による刀身の腐食を予防します。柄を外し、銘を確認することができました!
確認を終えたら、茎に柄を戻します。茎と柄の目釘穴をピッタリ合わせましょう。
目釘を奥までしっかりはめて、終了となります。
如何でしたでしょうか?武士が世の中を支配していた時代、武士にとって刀の手入れは日課に近いものがありました。江戸時代になると、刀は戦闘用の武器ではなく、武士の象徴として携えるものとなります。登城時など、公式の場に出る際は装飾が施された柄に付け替える事は至極当然の礼儀だった様です。ご自宅に保管されている刀がございましたら、柄を外し、銘をご確認してみては如何でしょうか?
下記記事にて日本刀を買取大吉へ売る際の注意点を紹介しております、こちらもご覧下さいませ。
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