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2025.11.24 ブランド買取の豆知識

砂金の豆知識 ~ 純度や価値は?

金はジュエリーやインゴットだけでなく、歴史的な金貨など、さまざまな形で広く出回っています。昔から金は普遍的な価値を持つ金属として重宝されてきました。かつては金そのものが貨幣として流通し、経済を支えていた時代もあります。古来より人々は金鉱石を発掘するために金脈(金鉱)を探したり、川などから砂金を集めて精錬し、その価値を利用してきました。そんなロマンあふれる砂金ですが、実際にはどのくらいの純度があるのでしょうか?通常の純金と同じ価値があるのか?また、採取した砂金で金製品を作ることができるのか?解説していきます。
砂金の豆知識

1. 砂金とは?成分や純度、どこで見つかる?

砂金(さきん)は、山中の金鉱脈が風化し、削られた自然金が川の流れによって運ばれ、河底などに溜まったものです。主成分は金(Au)ですが、天然の状態のため、多くの場合銀(Ag)や銅、鉄などの不純物が混じっています。砂金の純度は産地や環境により変動しますが、一般的に金の含有率は80%〜90%程度となることが多いです。よって純金(K24)に比べると純度は低く、銀や銅など他の金属との合金として産出されることが一般的です。過去に大規模な金山があった地域や、金鉱脈の上流にあたる河川の砂利の中から見つかります。日本では、北海道(北見枝幸など)、新潟県(佐渡周辺)、静岡県(伊豆周辺)、宮城県などの河川が有名です。静岡県の土肥金山、新潟県の佐渡西三川ゴールドパークなど観光地などでは砂金採りも体験できます。

2. 金相場で売れる?売れない?

砂金は「金」そのものですが、自然の産物となるためその純度が均一ではありません。また、非常に細かく、微量であるため、「純粋な金として何グラムあるのか」を正確に量り分ける作業が煩雑となります。精錬されたインゴット、製品化されたネックレスや指輪などと違い、正確な純度(品位)をその場で特定するのが非常に困難です。素材として利用可能な地金にするためには不純物を取り除く精錬(せいれん)が必要になりますが、精錬には手間とコストがかかります。これら「純度」「重量」「精錬コスト」の全てが高い壁となり、現在の金相場通りにその価値を判断し、価格を付けることが困難となります。砂金そのものの買取ができないというわけではありません。採取された砂金が、すでに製品として販売されているものには価値が付くことがあります。例えば、透明な樹脂やガラスの中に砂金が封入されたペンダントトップやキーホルダー、製品として流通している砂金と液体が封入されたガラス瓶などがあげられます。これらは装飾品やコレクション品としての価値を有しているため、製品としての評価が可能となるケースがあります。

3.砂金から金製品を作るには

ステップ1:精錬
金の純度を高めるために砂金に含まれている土や天然の銀、銅などの不純物を高温で溶かし、化学的な方法で分離・除去します。これにより、純金(K24、99.99%以上)の状態に戻します。

 

ステップ2:割金(合金化)
純金は柔らかすぎるため、製品としての強度や耐久性を保ち、色合いを調整する目的で、他の金属(銀、銅など)を混ぜて合金にします。例として、K18(金75%)やK14(金58.5%)など、目的に合った硬さや色味の地金が作られます。
【関連記事:金、プラチナの純金とは?】

 

ステップ3:加工(鋳造・成形)
作られた合金(地金)を溶かして型に流し込む鋳造や、叩いて密度を高める鍛造などの方法を用いて、リングやネックレスといった具体的な金製品の形に仕上げます。砂金を素材として指輪やネックレスといった市販レベルの金製品に仕上げることは技術的には可能です。しかし、上記のプロセスを実現するためには、専門的な知識と作業環境が必要な上、時間もコストもかかります。そのため、個人的に採取した砂金をすぐに加工して使用するのは、一般的には非現実的となります。
金のインゴット

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